2015年2月15日日曜日

今年のビワ染め

裏口と表口にビワの木があります。
裏の日陰の方にまだ花が残っていました、表の木にはすでに小さな実がなっています

上物の葉はお茶用にしましょう、染めもお茶も一年以上たっている葉を使います、
ふむふむこれは上物ね。

三日寝かせてだいぶ赤みが増しました。今回は時間をおけたので、まったく重曹をいれませんでした。(早くやるときは入れたりします)

シルク、ウール、コットン、麻、それぞれの素材がそれぞれのビワ色に
椿灰の媒染液をぜいたくに使ったり、
去年、いただいたヤシャブシの煮出し液で下染めしたりした2015早春のビワ葉染め。

一昨年だったかは、ミョウバン媒染にしたのですが、アルミ分が含まれているという椿の方が赤みが出るような。
やっぱり椿灰はすごいです。
お盆過ぎに焚き火をするのは、暑くって気がすすまないけど、今年の夏もつくろうかと思います。なんでも夏がいちばんアルミ分が多いのだそう。
それに剪定も夏にするので、ちょうどいいのです。
しかし暑いのですよ。

そんなしてつくった椿灰、まだ二番灰汁ができるので、梅染めなどしましょうか?


染めているときにあったかい染液に手を浸しているのが気持ちよかったですね。

ビワ汁で手浴している気持ちはこんなの〜

染めのかたわらで実験的にした藍の生葉染の編み物。
この夏は染めから各自でやって、冬に編み物、という流れでものづくりをしてみましょう。
手前は還元藍で染めた綿の糸、奥の水色が藍の生葉染めの毛糸

植物の色をうつしいただくということをするわたしたち。
この行為をせずにいられない人。
化学染料でかなり自由で堅牢な色が染められるのに、
あの木からは、、、あの草からは、、、、と感じたいのです。
染めを通して、自然とつながっている確かさを感じます。
染めなくても、自然とつながって生きているのですが、あえてする。
なんでだろうな、と毎度、まいど問いかける。

花をいけることと、染めることも、食べることも、同じですね。

撮影はすべて事務局の大前さんです。

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