2013年6月27日木曜日

千載一遇マダケの味 

先日の会に参加してくださった竹工家の初田徹さんが、
ブログで竹の膳を紹介してくださいました。
http://sasafune.exblog.jp/20634793/

塚田有一からの紹介でいらしたのですが、
とても繊細なすばらしい作品をつくられている方なので、
初田さんがいらっしゃると知って、ちょっと困ったなあ、とも思っていたのです。
ちくわ用の笹の切り方が、、、うっ、、、
きれないのこぎりとはいえ、
そういうのこぎりを手入れせずに使っていることも含めて、はずかしいな、と。
用意した竹の弁当箱も簡単につくられたものだし。。。

でもそういうことに対して、目くじらをたてるような方ではなくて、
ものの本質をみてるんでしょう。
私が勝手に表面にとらわれていただけでした。

そしてなんとマダケたけのこ初体験だったとか!
竹を生業としていく方に召し上がっていただけて光栄でした。

ほかにもきっとマダケたけのこ初の方もいたでしょう。
ヒルのいる竹やぶに入って、たくさんとった甲斐がありましたね。

マダケたけのこのシーズンはモウソウたけのこより短く、
また暖かい季節になるので保存にコツがいります。
ササノコ、シノノコ
会の一週間前までどのくらいのタケノコが出せるかはわかりませんでした。
竹になりかけのコップもこの季節だけのものでした。

人と人、人と季節の出会いはすべて千載一遇で、
その偶然を喜びといいます。


週末の庭仕事を明日金曜に

28日の夕方15時半から2時間程度、塚田が行きます。
これる方、ぜひ。
まだまだ梅が拾えます。

2013年6月24日月曜日

6/25と週末の庭仕事  竹遊びレポートリンク追加しました

6/25日火曜日は夕方、お手入れをします。
5時すぎにいく予定にしていますが、先にいらした方は梅を。

まだ梅の実があるんですよ。(昨夜の「巡り花」でも黄色い梅を活けていました)
来年の実つきがどうなるかわからないので、黄熟梅で梅漬け梅干ししたい方はぜひ。
黄熟梅も終盤に近づいてきました。
交代するかのようにヤマモモが色づいて。
季節の恵みのお仕事は、つぎつぎにつないでめぐっていきます。

週末29日,30日は石田が出られませんが、来られる方はお庭巡りお願いします。


竹遊びの会のレポート
楠瀬さんのボイストレーニングに通ってらっしゃる栗原和女さんが
愛情をもって書いてくださっています。
写真もとてもきれいなので、ご覧くださいね。

野良人(のらびと)としてすごくうれしい記述を引用します。

ただ普通にぼんやりと歩いていると「草むらだな」としか思わない緑が、こんなにもたくさんの表情を重ねた森であったなんて、本当に気がつきませんでした。

ありがとうございます。そんなふうに感じていただけて
巡る庭の野良人も草も虫も喜んでます!!



蕎麦のこぼれ種からの花ごしに 撮影まり

2013年6月21日金曜日

竹笹の本


書籍の籍は竹かんむりで、書き物が竹に関係していたことがわかります。

うちには竹関係の本が(竹細工はのぞいて)いくつかあります。


 中でも自慢の(?)一冊はこちらです。なんと竹皮の表紙で、著者はその名も竹内さん。
こどものころからなんとはなしに竹が好きだった、と冒頭に書かれています。


昭和15年初版、これは17年改訂で3000部出版。
いい皮をいろいろ探したところ、甲州の上等のものになったそう。
今でもちっとも古びません!


中の写真も竹内さんが撮られたようですが、
とても格調高いモノクロームです。竹愛ならではでしょうか?

一番上の画像の中央の「笹をたずねて」という本も、
笹にスポットをあてているのがおもしろいですね。
久しぶりに読み返してみています。
ササエキスの会社がスポンサーの宣伝本でもあるのですが、当時「笹クラブ」というのが結成されていたらしい。笹は第三の漢方とかと書いてあります。もちろん笹にまつわるいろんな(ふしぎな)話がのっています。

竹がテーマのあさっての会なのですが、
IIDには竹はいまのところ生えていなくて、ネザサがたくさんあります。
なのでこの機会に笹に近づいていたら、「篠」と「笹」の区別にゆきあたりました。
方言などもまざっているにしても、篠と笹は違うのですね。竹も違います。
どう違うんでしょう?

ヒントは「シノにもタケにもササがある!!」

実は芭蕉もちゃんと区別していて、奥の細道で月山にのぼったときの記述----

「笹を敷き篠を枕として、臥して明くるのを待つ。日出でて雲消ゆれば、湯殿に下る」
とありました。

旧暦6月8日のことのようです。夏です。
この修験道の夏の行によって、芭蕉は(メタファーとして)死んで再生したのでしょう。
篠枕(しのまくら)。
起きて、湯殿に入るのは産湯と同じ意味なのでしょう。

私などが、軽々しく書けるようなことではないのですが、、、笹から広がります。

植物が語る世界です。




2013年6月19日水曜日

6/22日土曜の庭仕事

10時45分ごろからやっています。
石田は翌日の「竹あそび」の準備をしながら。
孟宗竹筒に甘酒を仕込むつもりです。

うれうれのうめが、ぽとぽと落ちています。
ぜひ拾いにいらしてください。
道にはみ出たものを土にもどして、きれいなものをお持ち帰りください。

アプローチのイングリッシュラベンダーは極上の香り。
まわりのシロタエギクの花が終わってきたので、少し掃除しつつ、ラベンダーを楽しんでくださいね。

オレガノのお花も盛りです!!

追伸
ヤマモモの下の野いちごあたりに、藍の苗を移植しました。

2013年6月18日火曜日

水まき

明日は雨らしいけど、
ずいぶんあついので、本日18日夕方6時ごろに水やりします。

落ち梅を拾いたい方どうぞお越しください。
石田がいなくても進めていてね。

夕方の薄明るいのが長い長い、夏至前のころ。

2013年6月14日金曜日

梅雨はマダケの季節でもあり---イベントのお知らせ

響会 竹あそび

6/23日日曜日 17時から 2階スタジオで

昨夜、音楽家の楠瀬誠志郎さん
この会のためにつくられた音を聴かせてもらいました。
外の雨音と相まって::::::

当日はこの竹に因んだ音のお話もお聞きできます。
塚田有一がずっと関わってきた 音を鍵にしたワークショップを
世田谷ものづくり学校ではじめて共催します。
「巡り花」もいたします。

石田紀佳は竹の膳と竹道具よもやま話で参加。
竹と笹についてあらためて感じる日々。
いい機会をいただいてます。

音楽をしんけんに暮らしの中心にする方々が多く集まるようで、
いつもの学校園の会と違った雰囲気になるんでしょうね。
たくさん学ぶことが多そうで、どきどきします。

マダケのタケノコと雨蛙。
かえるくん、ぜんぜんカモフラージュできてないね、だいじょうぶっすかあ?

田植えしたヘリにはえてくるマダケたけのこをポキッといただきます。
週末にむけて収穫できますように。
塚田さんはサテライト巡る庭、雑草園に真竹伐りに土曜日に行きます。

2013年6月12日水曜日

世田谷梅狩り(画像追加6/16)



もぎたて、拾いたての梅を漬けます

6/9日旧暦皐月朔日の梅狩り。




ちょうど庭の手入れしてくださった庭師の南幹夫さんのヘルプもあって、たっぷり収穫。
子供たちも大活躍。
みんなでもいだね〜




剪定を兼ねて収穫したビワを、みんなに「当分に」わける木登り上手な女の子


梅狩りの前日は涼しくて、おやつタイムはまるで草原にいるみたいでした




子供女子の花 あじさいの葉に穴をあけてランタナをいれてたよ






日照り好きのトマト、この雨にどんな気持ち??
降れば降ったで、また気になります。

あえば増し、あわねばいや増す恋ごころ。。。

降れば増し、降らねばいや増す庭ごころ、降れば降るほどつのります♪


画像提供は島田麻衣、有村真理

2013年6月10日月曜日

旧暦端午の節供 男子の花いけ (大人女子の花いけ追記しました)



花道家、というと男の人が多いけど、
子供のころにお花が好きなのは女の子が圧倒的に多い。
でも花に興味をもつ男の子もいますね。
(前にIIDにきてくれていた中学生の男子は植物博士だった!!)



虫も好きだけど、お花も大好きな4歳男児。
花をつむのもいけるのも真剣勝負。



一度ガラスの器にいけた花を最後には全部白いバケツにもどしました。

たっぷりお水をいれて、その上で、またお水をぴしゃぴしゃ指ではじきながらお花にかけていました。
それが彼の美意識なのだ。



::::::::::::::::::::

そして大人女子の花の一部、 
持参したガラスや塚田有一が用意したガラスに瑞瑞しく
(西村いずみさん撮影)

すべてIIDの敷地内の草木です


人間にとっては
一年のうちでもっともしんどいともいえるこの季節
草木花たちの風情はどうでしょうか?

この季節に実をならす梅、ビワ、山椒、ヤマモモ
花を咲かすアジサイ、ドクダミ、ビヨウヤナギ、ナデシコ、ヒルガオ
フェイジョア、キキョウ、合歓
ラベンダー、オレガノ、レモンバームも香り高く

タケノコや笹の新しい葉

そのきらきらな気をうけとります。




 


 








久しぶりの雨で、先週のたしかあれは金曜の夜だった、
と思い出したこと。

夜かげにいそいそと大きな荷物をかかえた背広姿の男の人。
抱えているのは青いアジサイの鉢。

恋人にもっていくのかなあ、家族かな、と想像しながら、わたしの頬はゆるゆる。

そのアジサイ、ベランダで雨をうけてつやつやしてるかな、
部屋の中で雨音をきいているのかな、
ともあれ
もらった人もアジサイも今日の雨を、きっと。

「戯れに恋はすまじ」
と昨夜、友人の書いたことばにしみじみ感じいっていたのに。
kero kero
アスファルトの街にもカエルが鳴く


2013年6月9日日曜日

梅仕事 ご参加のみなさま


今日、あまりのたくさんの梅にいったいどうしよう、と思われている方もいらっしゃるでしょう。
日中言い忘れていたことをお知らせしますね。

黄熟梅で悩んだときには、塩漬けにしないなら、
梅酢ロップ(ウメスロップ)がおすすめです。
酢をいれることでお酒になるのを防げます。

目安の量は
梅1kg
糖分500g〜1kg
酢350〜500cc

酢はわたしはリンゴ酢が好きですが、穀物酢も好きな方がいますね。

酢の匂いが強くなると、さわやかさが少なくなるように感じるので、ぎりぎりアルコール発酵しない量の酢をいれます。

画像はいずみさん(上)とまりさん(下)


今日のレポートはまた後日。
よく動いたね。
梅といっしょにgood night!

(眠るってすごい、眠れると生き返れる)


2013年6月8日土曜日

花と梅とガラス

「ガラスにイケル、ツケル」

石田が梅干し壷(卓上用)として使っているのは、小谷真三さんという民藝の型吹きガラスの作家さんのものです。
ずいぶん前に鎌倉のもやい工芸であったもの。
砂糖壷としてつくられていたようなのですが、わたしには真っ赤な梅干しをいれることしか考えられませんでした。
(今回の告知の画像です)

明日はこの壷はもっていきませんが、能登朝奈さん作パートドヴェールステムのついたグラスと、Joy Y.鈴木さんの小さな花瓶をもっていきます。

梅仕事なんだけど、ガラスのお話ができるのが楽しみです。

透明なものに思いをはせましょう。

梅仕事と端午の節供とガラスのとりあわせ、なんだか奇妙かもしれませんけど、
でも、梅雨はガラスの季節のよう。

雨のしずくが待たれます。

木登りからはじまる明日の会です。

2013年6月4日火曜日

今日夕方お水を。6/4日 追記メモ更新

梅雨入りしたんでしょうか???
人工梅雨をやりに夕方いきます。

+++
7日金曜まで、お水やりに行ける方お願いします:::::

植物といってもひとつひとつ性質が違います。

トマトはカラカラでもオドロクほど元気。
茎の感じとか葉のツヤとか、しっかりしています。
原産地栽培を試みています。
おいしくなるかしら??

去年藍をアプローチに植えたところ、カラカラで藍は苦労しましたが(アイ ハ ウルオイ ヲ ホッス?)、きっとここならトマトいけるんでないかな、と思ったわけです。
通り道に食べ物、というのがちょっとひっかかるところなのですが、少し内側にいれたところに二本植えてみました。
これがうまくいったら、アプローチはアンデスの小道になるかも〜。
水やり不要の花壇。

そして、残っていたワイルドストロベリーをヤマモモの下に定植したのは
木陰になっているのと、土の部分が多いので元気です。

ナデシコは、もう5年以上前に植えたのですが、なんとか毎年育ってくれています。
ナデシコってすごく強いです。
今年は種をとって、もっと増やせればと思っています。
頑丈でりりしくて、香り高い。
あこがれますね。


自動潅水できないのはたいへんでもあるけど、植物の具合にあわせて水やりができるし、
わたしたちみたいに四六時中見られないことも、
植物自身の力、性質を教えてもらうことになります。


2013年6月3日月曜日

夏前のお庭お手入れ「6/8.9」 更新しました(6/5)

先日「庭師の仕事」でお招きした修善寺の庭師、南幹夫さんと夏前の庭のお手入れをする予定です。
詳細決まりましたらこちらに記します。

6/8.9.10を予定しています。 となりました!!

高木の剪定など本格的なお手入れなので、その様子を見せていただきながら、
いつものミドリノの庭仕事として、しろうとでもできることをします。

時間は
朝9時から5時くらいまで、多少の雨天決行
暑いのでそれなりの準備をしてください。

参加は無料ですが、興味のある方は塚田か石田までご一報ください。
6/9日は13:30〜17:00まで下記の学校園ワークショップがありますので、塚田と石田はその時間中は庭仕事はしていません(花をとったり、梅をとったりしてますね)。


「端午の節供 五月雨の植物を活ける、漬ける」旧暦端午の節供に因む花と梅のワークショップ




ガラスの器にいけて、瓶につけて。
梅雨にむかう花をいけ、黄熟梅での梅仕事。
ビワの実も収穫できるかもしれません。
旧暦五月雨の風物を楽しみましょう。
::::::::::::::::
花はいつものように庭で摘み、今回は初夏らしくガラスの透き通ったうつわに身をうつします。
をたっぷりつかって、島のように花を活けたり、水中花のように楽しんだり、
緑雨、翠雨、五月雨のような花、五月闇のような花、早乙女のような、
棚田のような、まもなくやってくる梅雨に濡れる花、、、、
イメージはまさに水のように広がりますね。
透明なガラス器ができたことでわたしたちの感性は広がりました。
食べ物を見ながら保存できるのも楽しいところ。
梅のお話とともにガラスについてのお話もできればと思っています。

2013年6月1日土曜日

黄梅と端午の節供、そして音ひびく竹の会へ

お知らせをふたつ。

ひとつは
先週の青梅が黄色くなってくるので、

「端午の節供 五月雨の植物を活ける、漬ける」
6/9日(日)午後1:30から17:00


ふたつめは
塚田有一が関わってきた音と花の「響き会」をIIDで初開催。
竹遊び。
石田は「竹の膳」でお手伝いします。

竹の音、竹の色、竹の味。。。

竹にまつわるお話を楠瀬誠志郎さんとさせていただきます。

IIDの笹も使います。
さすがに竹林はないので、雑草園からマダケとマダケのタケノコをとってきます。


「響会~竹あそび」
6月23日(日)
開場16:30 開始17:00
世田谷ものづくり学校 2階スタジオにて